目次
問題と正解
問題:水中でエア切れになってしまいましたが、バディが近くにいます。この場合最も適切な行動は?
正解:バディの予備の空気源に切り替えて浮上する
解説とまとめ
水中でエア切れが発生してしまっても、冷静に対応すれば安全に浮上できます。
大事なのは、「エア切れに備えたトレーニング」と「落ち着いた行動」です。
バディの予備空気源って?
ダイビングでは、**予備の2ndステージ(オクトパス)**を常に携帯するのが基本です。
用語 | 説明 |
---|---|
メインの2ndステージ | 通常、自分が使う呼吸器 |
予備の2ndステージ(オクトパス) | バディなどが緊急時に使えるよう用意された空気源 |
エア切れ時の適切な手順
- バディに「エアがない」のシグナルを出す
両手で喉を切る動作が基本のハンドシグナル。 - バディの予備空気源(オクトパス)を受け取る
落ち着いて呼吸を始めよう。 - 2人で浮上を開始
ゆっくりと、安全な浮上速度で。 - 安全停止ができるなら行う(残圧次第)
ただし、エアがギリギリなら無理に止まらない。
なぜ「予備の空気源」なの?
他の方法と比較してみましょう:
方法 | 特徴 | リスク |
---|---|---|
バディのオクトパスを使う(正解) | 最も安全で推奨される方法 | なし(適切に行えば) |
緊急スイミングアセント | 自力で浮上しながら呼吸を止める | 肺の過膨張、減圧障害のリスク |
BCDによる急浮上 | 非常に危険、制御不能 | 重篤な肺・耳の障害リスク |
パニックになって泳ぐ | 最悪のパターン | 自分もバディも危険にさらす |
普段からできる準備
- バディとオクトパスの位置・使い方を確認しておく
- 緊急手順の練習を定期的に行う
- 潜る前に「エア切れ時の対処法」を再確認する
まとめ
今回の問題「水中でエア切れになってしまいましたが、バディが近くにいます。この場合最も適切な行動は?」の正解は:
バディの予備の空気源に切り替えて浮上する
エア切れは緊急事態。でも、備えとチームワークで乗り越えられます。
焦らず、確実に、そして安全に浮上しましょう!
出典:PADI OPEN WATER DIVER MANUAL