目次
問題と正解
問題:30mを超えるような深度下でおかしな行動をしているダイバーを普通の行動に戻すためにはどうすれば良いですか?
正解:浅い深度に移動する
解説とまとめ
深い場所でのダイビング中、ダイバーの様子が急におかしくなった場合、真っ先に疑うべきは「窒素酔い(ナイトロージス)」です。
窒素酔いとは?
項目 | 内容 |
---|---|
原因 | 高圧下での窒素が中枢神経に作用する |
発生しやすい深度 | 通常30m以深(人によってはもっと浅くても) |
症状 | 判断力の低下、注意散漫、ハイテンション、無意味な行動、指示に反応しない など |
危険性 | 気づきにくく、自己判断ができない状態に陥る可能性がある |
どう対応すればよい?
ダイバーの様子が以下のような場合:
- 自分の行動をコントロールできていない
- 明らかに注意力や判断力が落ちている
- 意味不明な動作をしている
そんなときは…
✅ すぐに浅い深度へ移動させる(=圧力を下げて窒素の作用を弱める)
これが最も効果的かつ安全な対応です!
なぜ浅い深度へ?
- 圧力が下がると窒素の神経への作用が減る
- 多くの場合、深度を浅くするだけで症状が軽減・回復する
- 無理に止めたり叱ったりしても効果は薄く、逆効果になる可能性も
まとめ
今回の問題:
「30mを超えるような深度下でおかしな行動をしているダイバーを普通の行動に戻すためにはどうすれば良いですか?」
正解は:
浅い深度に移動する
窒素酔いは“酔っている”ことに本人が気づけないのが特徴です。
バディの観察をしっかり行い、異変があれば浅場へ!
落ち着いた判断が、安全なダイビングを支えます。
出典:PADI OPEN WATER DIVER MANUAL