減圧症かもしれない…その時どうする?

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問題と正解

問題:浮上後、減圧症かもしれないと思ったらどうするべきですか?

正解:100%の純酸素を吸い、医療機関に連絡を取る


解説とまとめ

減圧症(DCS)は、ダイビング後に体内に残った窒素が泡となって体内を巡ることで起こる障害です。
初期対応を早く正しく行うことが、症状の悪化を防ぎ、回復を早めます。


減圧症の可能性がある症状

代表的な症状特徴
関節の痛み肩や膝、肘など「曲がる部分」が痛むことが多い
しびれや麻痺手足の感覚異常、力が入らない
疲労感・めまい「なんか変かも…」という直感も大切
皮膚のかゆみ・発疹特に上半身や腹部など
意識の混濁や錯乱深刻な神経症状のサイン

減圧症かも?と思ったら取るべき行動

すぐに100%の酸素を吸わせる
・最も効果的な応急処置。できるだけ早く、できるだけ長く。

水分補給を行う(意識があれば)
・脱水が悪化要因。水やスポーツドリンクなどを少しずつ。

できる限り安静にする
・移動などで血流が促進されると症状が悪化する可能性あり。

すぐに緊急通報・医療機関への連絡
・高気圧酸素治療が必要なケースも多いため、早急な医療介入が重要。


やってはいけないこと

❌ 「もう少し様子を見る」
→ 時間を置くほど回復は難しくなります。

❌ 再潜水で症状改善を試みる
→ 大変危険です!


覚えておこう

減圧症かな?と思ったら、迷わず酸素!そして通報!


まとめ

今回の問題:
「浮上後、減圧症かもしれないと思ったらどうするべきですか?」

正解は:

100%の純酸素を吸い、医療機関に連絡を取る


減圧症は命に関わることもある緊急事態です。
「念のため」ではなく、「念のためこそ」対応しましょう。
万が一に備えて、酸素キットの使い方や通報先を常に確認しておくことが大切です。

出典:PADI OPEN WATER DIVER MANUAL

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