問題と正解
問題:次のダイビングを待っている間にダイブコンピューターのスイッチを切らないことが重要なのはなぜですか?
正解:前のダイブのデータが失われ、反復ダイブが正しく計算されなくなるから
解説とまとめ
ダイブコンピューターは、前のダイビングの情報(深度・時間・水面休息時間など)を記録し続けて、次のダイビングに向けた安全なガイドラインを提供します。
そのため、ダイビングの合間も電源を切ってはいけません。
なぜ電源を切ってはいけないの?
💾 理由1:データの喪失につながる
→ 前のダイブの記録が失われてしまいます。
→ それにより、コンピューターが正しい減圧不要限界や残留窒素を判断できなくなります。
🔄 理由2:反復ダイブが正確に計算されない
→ コンピューターは、前回の潜水からの水面休息時間をリアルタイムで追跡しています。
→ 電源を切ると、そのカウントがリセットされ、安全なダイブ計画ができなくなります。
📉 理由3:安全マージンがなくなる可能性がある
→ ノンストップ時間や安全停止の表示が不正確になり、減圧症などのリスクが上昇します。
よくある誤解
誤解 | 実際には… |
---|---|
「待ち時間は長いし、切ってもいいでしょ?」 | ×:水面休息時間も計算に含まれる重要なデータです |
「バッテリー節約したいから切りたい」 | ×:そもそも電源オフが前提で設計されていません |
「次のダイブ直前にまたつければいい」 | ×:すでに前の情報はリセットされている可能性あり |
ダイビング前後のチェックポイント!
✅ ダイブコンピューターが自動でスリープ状態になる機種かどうか確認
✅ 水面休息中も腕から外さない
✅ 勝手に電源が切れていないか(バッテリー切れ含む)をこまめに確認
✅ とにかく、手動でオフにしない!
覚えておこう!
「ダイブコンピューターは、ダイバーの“記憶”そのもの」。
勝手に記憶喪失にさせてはいけない!
まとめ
今回の問題:
「次のダイビングを待っている間にダイブコンピューターのスイッチを切らないことが重要なのはなぜですか?」
正解は:
前のダイブのデータが失われ、反復ダイブが正しく計算されなくなるから
安全は“記録”と“継続”から。
ダイブコンピューターは常にオンのままで、あなたの命を守ります!
出典:PADI OPEN WATER DIVER MANUAL