問題と正解
問題:水温が低い場合、あるいはハードなコンディションでダイビングをする場合は?
正解:より一層安全の幅を持たせ、十分に余裕を持ってダイブコンピューターの限度内でダイビングをする
解説とまとめ
ダイビングの環境は常に理想的とは限りません。
特に水温が低かったり、波や流れが強いなどハードな条件の時は、体への負担が大きくなり、減圧症のリスクも高まります。
なぜ「余裕」が必要なの?
🧠 体の働きが変わる
→ 低水温や疲労により血流が悪くなり、体内に窒素が溜まりやすくなります。
🏃 体力の消耗が早い
→ 荒れた海況ではエネルギー消費が激しくなり、酸素や空気の消費も早まります。
📉 ノンストップ限界が縮まる可能性
→ こうした条件では、普段より安全マージンを多めに取る必要があります。
実際にどうすればいい?
✅ ダイブコンピューターの指示の「ギリギリ」まで潜らない
→ たとえば、ノンストップ時間が「あと5分」の時点で余裕をもって浮上開始!
✅ 浮上も慎重に
→ 深度や時間に余裕があるなら、安全停止だけでなく“深めの停止(ディープストップ)”を追加するのも有効です。
✅ 疲れや寒さを感じたら、すぐに判断を切り替える!
→ 「今日は少し浅めで終わろう」など柔軟な対応を!
こんなときは特に注意!
状況 | 注意点 |
---|---|
❄️ 水温が20℃以下 | 体が冷えて血流が鈍くなります |
🌊 強い流れ | 余分な運動により体に負荷がかかる |
😮💨 疲労・体調不良 | 回復力が落ちて減圧症のリスク上昇 |
🫧 ハードなエントリー・エキジット | 急ぎや無理な行動は危険 |
ダイブコンピューターは「限界」じゃなくて「目安」
📟 多くのダイバーが誤解しがちですが、
ダイブコンピューターの限度ギリギリまで潜ってOKというわけではありません。
→ 実際には、そのさらに上に「安全の幅」が必要です。
→ 特に環境が厳しいときは、“早めに上がる”が基本ルール!
まとめ
今回の問題:
「水温が低い場合、あるいはハードなコンディションでダイビングをする場合は?」
正解は:
より一層安全の幅を持たせ、十分に余裕を持ってダイブコンピューターの限度内でダイビングをする
無理をしない、過信しない、ダイブコンピューターの数字を「参考値」として賢く使う。
安全に潜るためには、余裕を持った判断が最大の武器です!
出典:PADI OPEN WATER DIVER MANUAL