目次
問題と正解
問題: スクーバタンク(シリンダー)の適切な取り扱いとして正しいのはどれですか?
正解: タンク(シリンダー)の空気を全て使い切らずに残しておく
解説とまとめ
この問題は、ダイビング器材の安全管理に関する基本的な知識を問うものです。
スクーバタンク(シリンダー)を扱う際には、空気の管理と取り扱いにおいて重要なポイントがあります。
空にしないことが基本!
🛑 スクーバタンクの中の空気を「完全に使い切って空にする」のはNG!
その理由は以下の通りです:
- タンク内部に湿気や水分が侵入するリスクが高まる
- 内部の腐食(さび)や劣化の原因になる
- 圧力がゼロになると、バルブシール部から空気が逆流しやすくなる
適切な残圧とは?
一般的に、ダイビング後に残しておくべき圧力は以下の通りです:
- 最低でも 20〜30 bar(200〜300 kPa) 程度
- タンクの種類や施設のルールにより多少の違いあり
✅ 「少し空気を残す」がシリンダーを長持ちさせるコツ!
なぜ腐食が起きるのか?
タンクの内部は**金属(主にアルミニウムやスチール)**でできており、
空気中の湿気や海水が入り込むと、酸化・腐食が始まります。
とくにスチール製タンクはさびやすく、内部のチェックと残圧管理が重要です。
ダイビング後の基本ルール
- タンクの空気を完全に使い切らない(残圧を残す)
- 使用後はバルブをしっかり閉める
- バルブキャップ(ダストキャップ)を装着して水の侵入を防ぐ
- 高温・直射日光を避け、立てた状態で保管する(倒れないよう注意)
まとめ
今回の問題「スクーバタンク(シリンダー)の適切な取り扱いとして正しいのはどれですか?」の答えは、
タンク(シリンダー)の空気を全て使い切らずに残しておく
ということでした。
タンクの空気を残しておくことは、器材の寿命を守るだけでなく、次回の安全にもつながります。
正しい知識と丁寧な取り扱いで、安全・快適なダイビングライフを楽しみましょう!
出典:PADI OPEN WATER DIVER MANUAL