水中で音の方向がわかりにくい理由、知っていますか?

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問題と正解

問題:水中では__はより早く伝わります。これが__を方向の判断に使用できない理由です。

正解:


解説とまとめ

この問題は、水中での音の伝わり方と、それに伴う方向感覚の変化についての理解を問うものです。

水中では「音」が空気中よりはるかに速く伝わります
この性質こそが、私たちが水中で音の方向を判断しにくくなる原因なのです。


音はどれくらい早く伝わるの?

  • 空気中での音速:約340 m/秒
  • 水中での音速:約1500 m/秒(空気中の約4.4倍!)

この高い伝達速度により、両耳に音が届くタイミングの差が極端に小さくなり、
脳が音の方向を判断できなくなるのです。


なぜ方向がわからないの?

私たちはふだん、音が左右の耳に届く時間差でその方向を判断しています。
しかし水中では:

  • 音が非常に速く伝わる
  • 両耳にほぼ同時に音が届く
  • よって「右から?左から?」がわからなくなる

実際のダイビングでは…

状況例問題となること
バディが音を鳴らしたどこから聞こえたか分からない
船のエンジン音が聞こえる距離や方向が判断しづらい
クラック音(サンゴやエビなど)どこにいるか特定できない

ダイバーができる対策

  • 視覚を重視しよう:目で確認することを最優先に
  • バディとの距離を保つ:視界内に入れておく
  • 合図の練習をしておく:音に頼らず、ハンドシグナルなどを活用

まとめ

今回の問題「水中では__はより早く伝わります。これが__を方向の判断に使用できない理由です。」の正解は:


音の性質を理解して、水中でも正確な判断ができるダイバーになりましょう!

出典:PADI OPEN WATER DIVER MANUAL

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