その症状、もしかして減圧症?

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問題と正解

問題: 一般的な兆候として、体のある部分の脱力感、ヒリヒリ感、マヒ、そして手足を動かすことができなくなる状態になるのは________です。
正解: 減圧症


解説とまとめ

ダイビングは美しく魅力的なスポーツですが、水中での環境は特別な条件下にあります。
そのため、ダイビング後に体調不良を感じた時、「よくあること」と軽視してはいけません。


減圧症の“サイン”に気づけますか?

減圧症は「命に関わる可能性のある障害」であり、以下のような身体的な兆候を伴うことがあります:

  • 体の一部がだるい、力が入らない
  • ヒリヒリ・チクチクした感覚
  • しびれや感覚の異常
  • 手足が動かない、麻痺している
  • 極度の疲労感や混乱

これらは「疲れかな?」「水中で冷えたからかな?」と見過ごされがちですが、減圧症の可能性が高い重要なサインです。


どうしてそんな症状が出るの?

浮上時に体内に溶けていた窒素が気泡になり、それが神経や脊髄、血管を圧迫することで、異常が生じます。
特に、中枢神経系に気泡ができると深刻な神経症状が出やすくなります。

このような神経型の減圧症は、早期発見と対処が命を救うカギになります。


減圧症が疑われる時の行動は?

少しでも「おかしい」と感じたら、迷わず以下の行動を:

  • ダイビングを中止し、水から上がる
  • 酸素を吸入する(高濃度酸素が最優先の処置)
  • 医療機関(高気圧治療が可能な施設)に連絡する
  • バディやインストラクターにすぐ報告する

まとめ

今回の問題「脱力感やマヒなどが起こる状態は何か?」の答えは、

減圧症

症状に気づける知識を持っていれば、自分やバディの命を守ることができます。

ちょっとした違和感でも見逃さないこと。
それが、安全なダイビングの第一歩です。


いつもと違う感覚を「気のせい」にせず、しっかり対応する姿勢を持ちましょう。
ダイバーとしての経験と安全意識が、あなたと仲間の未来を守ります。

出典:PADI OPEN WATER DIVER MANUAL

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