目次
問題と正解
問題: ダイビングをしている間、ダイブコンピューターのスイッチを切ってはいけない理由はなんですか?
正解: 体内の残留窒素に関するデータが失われてしまうから
解説とまとめ
水中での安全管理に欠かせないアイテム、ダイブコンピューター。
でもその使用中にやってはいけないことのひとつが、
**「スイッチを切ること」**です。
え?スイッチ切ったら何が起きるの?
ダイブコンピューターは、あなたの体内にどれだけ**窒素が溜まっているか(残留窒素)**をリアルタイムで計算しています。
このデータは、
- 減圧不要限界の計算
- 安全停止のタイミング
- 浮上速度の管理
など、減圧症を防ぐための超重要な判断材料になります。
スイッチを切る=「記録を消す」
ダイビング中にスイッチを切ってしまうと、
これまでの潜水履歴と窒素データがすべてリセットされてしまいます。
つまり、ダイブコンピューターは**「初めて潜った」と思い込んだまま再計算を始めてしまう**んです。
その状態で浮上や再潜降をすると、
- 減圧症のリスク増加
- 適切な安全停止ができない
- 正確なログが残らない
といった命に関わるトラブルにつながりかねません。
覚えておこう!
✅ ダイブコンピューターは、ダイビング開始から終了まで「ずっとON」!
途中で切る、他の人と使い回す、なんてことは絶対NGです。
まとめ
今回の問題「ダイビングをしている間、ダイブコンピューターのスイッチを切ってはいけない理由は?」の答えは、
体内の残留窒素に関するデータが失われてしまうから
ダイブコンピューターは、あなたの身体の中を“見える化”してくれる頼れる相棒。
スイッチは絶対に切らず、最後まで信じて使い切ることが、安全なダイビングへの第一歩です!
水中では「電源ON」が命を守る合図。ダイブコンピューター、切らずに付き合いましょう!
出典:PADI OPEN WATER DIVER MANUAL