問題と正解
問題: 水面で普通に呼吸をしている時に60分使用できる容量のタンクがあります。このタンクを使用して深度20mでダイビングをする場合、何分間呼吸できますか?
正解: 20分間
解説とまとめ
この問題は、ダイビング中における**「空気消費量の変化」を理解しているかを問うものです。
実際のダイビングでは、この知識が残圧管理や安全なプランニング**に直結します!
ポイントは「水圧の影響」
ダイビングでは、水深が深くなるにつれて周囲の**圧力(圧環境)**が高まります。
- 水面:1気圧(大気圧)
- 水深10m:2気圧
- 水深20m:3気圧 ← 今回の問題の水深!
つまり、水深20mでは水面の3倍の圧力になります。
空気の消費量は「圧力に比例」する
呼吸に必要な空気の量は、水中の周囲圧に比例します。
したがって、水深20mでは水面の3倍のスピードでタンクの空気が減っていくのです。
✅ 水面で60分使えるタンク
✅ 水深20m(3気圧)だと、60 ÷ 3 = 20分間で空になる!
ダイバーにとって大切な感覚
この知識は、「まだ残圧があるから大丈夫」と油断せず、深度に応じた空気の減り方を把握するために重要です。
- 🕒 水深10m:2倍のスピード
- 🕒 水深20m:3倍のスピード
- 🕒 水深30m:4倍のスピード!
安全に潜るために
📌 「水深が深くなるほど、空気の減りが速くなる」
📌 「タンクが持つ時間は、水面での使用可能時間 ÷ 圧力(気圧)」
覚えておこう!
🟦 水深20mでの空気の消費スピードは、水面の3倍!
🟦 だから、60分のタンク → 実際には20分しか使えない!
まとめ
今回の問題「水面で普通に呼吸している時に60分使用できるタンクを使って、水深20mで何分間呼吸できるか?」の答えは、
20分間
この知識をもとに、常に残圧と深度を意識した計画的なダイビングを心がけましょう。
「空気はあると思っていても、深度次第で一瞬でなくなる!」
ダイバーの命綱=タンク。しっかり理解して、安全ダイブを楽しもう!
出典:PADI OPEN WATER DIVER MANUAL