目次
問題と正解
問題:次のハンドシグナルの意味は何ですか?

正解:エアが少ない
解説とまとめ
この問題は、水中での残圧に関する重要なコミュニケーションについて理解しているかを問うものです。
「エアが少ない」のサインは、まだ緊急ではないが注意が必要な状態を意味します。
「エアが少ない」のサインとは?
- 手をグーの形にして、胸のあたりで指先で数回トントンと叩く動作
- または、指でエアゲージを指す動きも状況によって併用されることがあります
※画像出典:PADI公式サイト(参考イメージ)
使用するタイミング
残圧 | 状況 | 使用目的 |
---|---|---|
約50〜70 bar | 浮上やエグジットの準備を始めたい時 | バディに「そろそろ残圧が少ない」と知らせる |
50 bar未満に近づいたとき | 計画通りのダイビングを維持するため | 深度や移動距離を調整する判断材料として共有 |
応答側がすべき行動
バディがこのサインを出したら、以下の行動を取りましょう:
- 自分の残圧も確認
- OKサインやうなずきで理解の合図
- 浮上や終了方向に進路を変更
- 安全停止の時間も確保できるよう行動
よくある誤解・注意点
誤解・ミス | 正しい理解 |
---|---|
「まだ少しあるから大丈夫」と放置 | エアが“少ない”と気づいた時点で行動開始するのが安全 |
サインを出すのが恥ずかしい | 命を守るコミュニケーションです。出し惜しみは禁物 |
「エア切れ」のサインと混同 | エア切れ(喉を切る仕草)と、エアが少ない(胸を叩く仕草)は明確に違います |
アドバイス
- 「残圧50 barでエアが少ないサインを出す」と事前にバディと確認しておくことが大切です。
- 初心者ほど「つい夢中になって忘れる」ことがあるので、こまめな残圧チェック習慣を!
まとめ
今回の問題「次のハンドシグナルの意味は何ですか?」の正解は:
エアが少ない
水中で命を守るのは、装備だけではありません。
正確なハンドサインこそ、バディとの信頼をつなぐ最前線です。
出典:PADI OPEN WATER DIVER MANUAL