減圧症のリスクが高くなるのはどんなとき?

問題と正解

問題:減圧症になる危険性が高くなる原因は次のうちどれですか?

正解:疲れ、寒さ、病気、脱水症状、太り過ぎ


解説とまとめ

減圧症(DCS: Decompression Sickness)は、ダイバーが浮上時に体内の窒素が適切に排出されないときに発症します。
しかし、「ダイブプロファイル」だけでなく、身体の状態や環境要因もリスクに大きく関わってきます。


減圧症のリスクを高める要因

要因なぜリスクが上がるの?
疲れ血流が悪くなり、窒素の排出効率が下がる
寒さ血管が収縮し、窒素の代謝・排出が遅れる
病気(特に循環器系)正常なガス交換や血流に影響する
脱水症状血液がドロドロになり、窒素が排出されにくくなる
太り過ぎ脂肪組織に窒素がたまりやすく、排出に時間がかかる

特に注意したいのは…

寒い日や体調がすぐれない日には無理をしない!
こまめな水分補給を心がける!
睡眠不足や極端な疲労がある日はダイビングを控える!


減圧症を防ぐには?

  • ダイビング計画を守る(NDLや深度)
  • ゆっくり浮上する(推奨速度は毎分9m以内)
  • 安全停止(通常は5mで3分)を必ず行う
  • 潜水後は飛行機に乗らない(最低18時間空ける)
  • 体調管理と水分補給を万全に!

まとめ

今回の問題:
「減圧症になる危険性が高くなる原因は次のうちどれですか?」

正解は:

疲れ、寒さ、病気、脱水症状、太り過ぎ


減圧症は「潜水データ」だけでなく、「身体の状態」にも大きく左右されます。
ダイビング前は体調チェックを忘れずに。ベストコンディションで海に入ることが、最高の安全対策です!

出典:PADI OPEN WATER DIVER MANUAL